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あとがき


 ここまでお読み下さった皆々様、ありがとうございます。
 終わってくれましたね、なんとか……なんだか最後の方(特に十一・十二章あたり)は、完全に力尽きていてヘロヘロだったので、かなりわけわからん状態です(爆)
 でも、どうにか二人をハッピーエンドにまで持っていくことができ、ひとまずヤレヤレといったところでしょうか。もっともあの二人、特にヒロインの方がこのままロイエンタールの傍で大人しくしていてくれるとは到底思えないのですが(大笑)

 さて……原稿総数約二二〇枚、序章終章合わせて全十四章という長きにわたってお送りしてきました「銀河狂想曲」、いかがだったでしょうか? 楽しんでいただけたでしょうか?
 ご不満も多々あろうかと思いますが、今はこれが精一杯(^^;;) ひとえに私の力量不足でございますが、ご容赦いただきたいと思いますm(_ _)m
 書いてる本人としましては、結構楽しかったんですがね(笑)なにせ、どうぞ反撥しまくってくださいとでも言いたげな二人の性格でしょ?
 そんな二人をどうやってくっつけるのか、お互いをどう歩み寄らせるのか、(ハッピーエンドが目的だし)随分と悩みましたけど、なんだか書いていると愛着わいてきて可愛くなってくるんですよねぇ、あんな可愛げのない性格の二人でも(爆)
 まあ、でもヒロインがやたら怪我してるとか、ロイエンタールの性格が穏やかすぎなんて思わないわけでもないのですが……
 そういうものには蓋をしてと(^^;;) 見ないふり、見ないふり(核爆)

 そうそう、ここでひとつ補足説明をさせていただきます。
 お話の終盤、ヘネラリーフェがイゼルローンに戻ってから、みんな彼女のことを中将と呼んでいますが、これは間違いではありません。
 彼女が戦死した(ことになっている)のは少将の時ですが、戦死したことで二階級特進して大将として葬られている筈なんですよね。が、結局生きていたってことと捕虜でご苦労様ってことで最終的に一階級特進で中将に昇進ということになってます。
 え? 誰もそんなことまで気にしてないって? いいんです、それでも(シクシク)。
 だって、無性に気になってしょうがなかったんですもの。なので、敢えて補足させていただきました。

 終わってしまってから、後悔したのが実はヘネラリーフェの言葉使い。割と女の子っぽい言葉使いをしてますが、よくよく考えたら彼女は軍人(^^;;) 普段はあれでもいいのでしょうが、彼女の性格から言ってもここぞというときは多分口調が変わるような気がするんですよね。
 作中でも書いてますが、彼女は追い詰められれば追い詰められるほど冷静になっていく性格。
「もはやこれまでか」と思うような場面に遭遇した時こそ、腹を括ってかかってくるんじゃないかなとも思うのです。
 そういう場面では女でありながらも、彼女は紛れもなく艦隊司令官。きっと口調がぞんざいになるんじゃないだろうか……そう思うのですが、いかがでしょう? ただ、ぞんざいと言っても乱暴ではなくて、冷ややかな迫力があるんですよ、多分。
「ぞんざいな口調なリーフェ」かぁ……
 これで一作分のネタはできましたね(爆) 普段女の子な口調なだけに、そのギャップが凄いんだろうな、きっと(^^;;)
 シェーンコップやアッテン、いえ同盟軍の人間は、そんなヘネラリーフェに慣れてそうだけど帝国軍はそうもいかなくて、結局みんな思いっ切り引いてたりして……(笑) そんなヘネラリーフェに果たしてロイエンタールはどんな反応を見せるのか? 興味あるなぁ(^^;;)←2002年現在、既に実行済(笑)

 もうひとつ、これは暴露話になるのですが、実はこのお話十三章と終章の方が先にでき上がっていたんです(核爆)
「銀河狂想曲」は、第五章までを前編、それ以降を後編にして刊行しました。ちなみに前編部分はちゃんと前から書いてあります(笑) 問題は後編部分。
 プロット自体は前編を書き出す前に出来上がっていたものの、これがなかなか文章に立ち上げることができなくて。前編終えて入稿した時点で多分力抜けちゃったんでしょうね。
 年が明けて(2000年)から、筆ノリが悪いこと悪いこと。六章に手を付けたのはなんと四月になってからだったんです。それでも書き始めたら波にのってくれて、とりあえず九章まではスムーズにいったんですよ。が、十章に突入した途端に筆が遅くなり、そのうち完全にストップ。
 ストーリー自体はできているはずなのに、どうしても文章が出てきてくれないのです。がぁ、普段ならここでどうにもならなくなってひとまず筆を置くのですが、どういうわけか別の煩悩がぞくぞくと……(^^;;) それが結局十三章と終章なわけです。
 というわけで、十一章&十二章が力尽きている訳、皆様おわかりですね? そうです、本当に最後の最後に書き上げたからこそのあの文書なわけであります。
 でも、もう二度としません~~ だって、後に来るはずのものを先に書くと、結局辻褄あわせがもの凄く大変なんですもの。下手をすればストーリー自体、崩壊しちゃう危険性もありますしね。教訓にします。

 さて、この先この二人はどうなるのでしょうねぇ。一応このお話はここで終わりですが、できたらこの続きや、リーフェが捕虜として帝国にいる間に起こったであろう別エピソードでも書けたら良いなと思っています。
 殺伐としたものからホンワカラブラブものまできっといろいろな二人がいるんだろうなぁ……と想像すれば楽しいのですが、はてさて私の力量でどこまでできることやら。
 でも、折角生み出したオリキャラですからね。でもって私結構気に入っているんです、ヘネラリーフェという女性を。私の文章力では、まったく新しいプロットを起こすのは無理がありますし(^^;;) きっと暫くはヘネラリーフェを使ったお話を書いていくのではないかと、いや、書いていけたらいいな。
 というわけで、こんな私ですがこれからもお付き合いいただければ嬉しいです。

 このお話を書いている時(1999年~2000年)、私は厄年女になりました。だからというわけではない(と信じたい)のですが、あの年はなかなかスリリングな年でした。
 事故には遭うし、落下したまな板が足を直撃して松葉杖生活にはなるし。
おかげで、何度ネタが吹っ飛んだことやら。
 そして、今年は正真正銘の本厄です。厄年だからと後ろ向きなことを考えていれば逆に悪いモノにつけ込まれそうなので、できる限り前向きでいきたいと思っていますが、それでもやはり今年はいろんなことに注意した方がいいんでしょうね。
 厄というのは、結局のところ年齢的に無理をしない方がいいという意味をも持っているらしいです。身体や身の回りに気をつけるようにとの知恵が生み出したものなのかもしれませんね。ま、これは厄年だからというものもないのでしょうが。
 というわけで、事故や病気にならないよう心がけたいものです。

 最後になりましたが……
 同人稼業に足を突っ込んで、まだたったの三年弱。ひたすら筆ノリが良いこともあれば、逆にどれだけ長時間原稿に向かっていてもまったく書けないこともありました。でも、そんなとき私は無理矢理にでもひねり出そうとはしないことに決めています。なぜなら書くからには、そして読んでいただくからには、自分の納得のいくものを書きたいと思うからです。
 おざなりで書いたものを、見せたくない……これは当初からの私の信念でした。が、その実それがとんでもない重荷になることもあります。(なんてご大層なことを言いつつも、実際は力量が伴わなくて、皆様にもお恥ずかしいものをお目にかけているわけですが……汗)
 お話作りって、ほんの些細なことでネタが吹っ飛ぶこともあれば、逆にほんの些細な切欠でいきなり何十枚もの原稿を書き上げることもできちゃうものなんです。その切欠を自分で掴めればそれこそ万々歳なのですが、そうとばかりも言ってはいられません。
 でもその些細な切欠をくれる友人に、私は恵まれているように思います。その友人達なくして銀河狂想曲は書き上げることはできなかったとも思います。本当に彼女(彼)達には感謝感激雨霰ですね。無論、私の趣味に寛容な主人も(笑)
 これらを踏まえて、これからも煩悩道を邁進したいものです(笑)

 それから、銀河狂想曲執筆中のBGMを紹介させていただくページを作りました。よろしければどうぞ。かなり偏った選曲ですけど(笑)

 このあとがきですが、刊行済みの「銀河狂想曲vol.2」のあとがきとは別に書かせていただきました。というのも、あのあとがきを書いてから既に半年以上たち、お話を書き上げた直後と今では 多少考え方や感想が変わったのではないかと思ったからです。が……
 偉そうなことを言ってる割りに、その実あんまり変わらなかったりしてますわ(爆)

 

                                            2001/5/18 かくてる♪てぃすと 篁 明樹拝
 

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